時計が鳴り目覚める。
時計を見て家を出て、時計を確認して電車に乗り込む。
時計は体の一部で、時計がなかぅったら、もうどうにも進めない。
いつの頃からかそうなってきた。
時計が私を決め、時間で縛っている。
縛られた体は、開放を求める事もなく、ただそこにある時計と共に歩いていく。
きっとどこかに時計を操る宇宙人が存在するのだ。
いや、もしかしたら宇宙人ではなくて、小さな昆虫もしれない。
その虫が、時計を操り、しいては人間を支配している・・・・。
そんなSFチックな妄想をしていて、今朝電車に乗り遅れた。
現実にはだれも縛ったりはしていないのだ。
あえて言うならば、自分以外は。
時計を見ながら、「もう寝なきゃ」と思う私がいる。