彼女はバカで、お人よしで、どうしようもない方向音痴。
そして、何よりも自分に正直だ。
そんな彼女が僕は好きで、いつも彼女を見守っていたいと思っている。
去年、浮気がばれて、もう2人の仲は今まで通りにいかないと思っていた
でも、正直でお人よしな彼女は、一度の過ちだと許した。
相手が自分の親友だと気づいていたのに。
「もう、隠し事はないよね?」
実はまだあった。
将来、自分の会社を作りたいと、いろんな事に足を突っ込み、増えていった借金。
「結婚、まだできないね。私、仕事やめたいけど、やめられないね」
結婚のために貯めていたお金は、借金の返済へと消えていく。
そして、最近子どもが出来た。
この春に結婚する予定。
両親にも挨拶に行っていない。
僕はこのまま彼女を見守り続けるだろう。
そう、彼女の背後霊として。
大好きな君を。