「・・・・・。なぁんて言うんだぜ?ほんと大丈夫なのかよって!」
あれからリンとわかれたサイは、アキラの家に寄り、さっきあった事をこと細かく伝えた。

「ふ~ん。まぁ、なんとかなるんじゃない?そんなサイが心配する事ないかもよ?」
長身・金髪の彼「アキラ」は激怒しているサイをなだめるようにそういうと、
大きな欠伸を1つ・・・。
「友達がいのないやつだな、アキラは!」

 なんだかんだいったって、リンのこと、心配してるんじゃん。
 ほんと、リンがうらやましいよ。
 俺のこともこんなに心配してくれるのかなぁ~?この人は・・・。

アキラの気持を知ってか知らずか、今度はアキラに対しても怒ってきた。

「アキラさ~前からも思ってたんだけど、この部屋、なんとかならないの?」
そう言われて、部屋の中を見渡す。
戸棚に入っているはずの服は、イスの上に高々とつまれ・・・・。10畳?はあるだろうという部屋は、あと1人入ったらいっぱいいっぱいであろう。


 う~ん、お世辞にも「きれい」とは言い難いな。

「まぁ~いいじゃん、こうして2人近づけるわけだし??」
そう言いながら、ほっぺにチュッ。
「ねっ♪」
もちろん、当然の如く怒りの鉄拳をくらうはめになるのだが。

「ば、バカな事してんじゃね~~(怒)」
「なんて言いながら照れてるくせに~~♪」
「~~アキラ~~!!」

まぁ、このくらいにしておくか。